海外在住研究者のつぶやき

専門外のことについて勉強した内容をまとめます.

才能とは環境と性質の内積である

世の中に才能なんてものはなく、単に、その人の性質と、その人のいる環境があっているかどうかだ

(引用元: 起業に失敗、傲慢さ思い知る:「僕は起業家向きじゃない」 AI人材の育成こそ天職|NIKKEI STYLE)

松尾先生の発言に全力で頷いた.というのも,筆者も世間で才能と言われているものに違和感を覚えてきたからだ. 筆者は経験から「才能とは環境と性質の内積」であると感じてきた。

 
T = v_{prop} \cdot v_{env}

ここで,Tは才能,vpropは性質,venvは環境である. この式からは,同じ性質vpropであっても,環境venv次第で発揮できる才能が変わることがわかる. すなわち、「才能がある」とは,その人の性質を活かせる性質を活かせる環境があったに過ぎない.

ブロガーのちきりん氏も下記のように述べている.

なぜなら「能力」と言っても、実際には「その時代が必要とする能力」なだけだから。つまり、「時代が求めるものと、自分が持ってるものが合ってない人」が生きていけないんだよね。

たとえば、「血、見るの怖い」とか「生きてる動物を殺すとかありえない」みたいな人、今の時代ならなーんも問題ないけど、狩猟時代に生まれてたら食べていけませんからね。

(引用元: いつだって2割の人は生きていけない - Chikirinの日記)

  だから,「あいつは才能がない」なんて言わないほうがいい.