AIによる機械翻訳が発達しても、給与を上げたいなら英語を学ぶべき
と、筆者は考えています*1.
メリット
英語ができるメリットは,英語話者複数人により共有されている「場」に入れることである. ここで言う「場」とは,例えば職場,パーティやjob fairなどの複数人がオフラインで集まる場である.これらの場では共感も重視される傾向にある.
場に入る力は,高給に繋がりうる.
現在、発展途上国出身者が高給を得る方法のうちの一つは米国西海岸などの給与水準が高い国や地域で働くことだ. このためには,その国や地域のjob fairに参加し,あるいはパーティでコネを作り,内定を勝ち取る必要がある*2。
日本の少子高齢化や30年続く経済停滞を考えると、日本の賃金が相対的に下がり続ける可能性は高い。
そのため,日本人にとっても英語力の向上は収入を上げる一つの方法となる。
「同時」通訳はできない
ところで,場の共有を感じる上で速いレスポンス速度は欠かせない.タイムラグがひどいオンライン会議をしたい人は多くない。
レスポンス速度は,機械翻訳による同時通訳技術がどれだけ発達しても,直接話すのには敵わない.
なぜなら、英語と日本語は語順が逆なため,発話内容を最後まで聞かなければ翻訳できない場合も多く,快適な*3レスポンス速度の実現は原理上難しい*4からだ。
オフラインの「場」
IT技術の発達やCOVID19の影響で、直接コミュニケーションする場が無くなるのでは,という意見もある. しかし,オフラインの場は無くならない*5と筆者は考えている。Yale大学のRobert Shiller教授も,CNBCからのインタビューで次のように述べている.
電話が発明されたばかりの頃,「都市は不要になる」という声もあった.しかし,無くなっていない.人間には場を共有したいと感じる特性がある.そのため,人同士の直接のコミュニケーションは無くならない.(筆者意訳) (引用元: Robert Shiller warns that urban home prices could decline)
まとめ
- オフラインの「場」に入ることは収入増に繋がりうる.これはIT技術が発達しても変わらない.
- しかし,これにはレスポンス速度が重要なので機械翻訳では不十分
- そのため,英語力は重要である