海外在住研究者のつぶやき

専門外のことについて勉強した内容をまとめます.

マックのバイトに調理師免許は必要ない

CS界隈で話題になっていた記事「コンピューターサイエンスの学習は、職業エンジニアになることを阻害する」を読んだので感想を.

zenn.dev

マックのバイトに調理師免許は不要

コンピューターサイエンスの学習が、駆け出しエンジニアの職業エンジニアになる過程で邪魔となるという話をいたします。邪魔をするということを具体的にいえば、職業エンジニアになるまでにかかる時間が長くなる、ということです。

これは「真」だよなあと思う.マックでバイトするのに調理師の勉強をする必要はない.

需要と供給

職業として成立するのは、お金を払ってでも他人に頼みたい面倒ごとがあるからです。

職業として成立するかは需要と供給で決まる.

「面倒さ/楽しさ」が供給に強い影響を与えるのはスキル不要な職.これらの職では「楽しさ」が供給増に直結するので,確かに「楽しい」仕事は職業にならない.

一方,スキルが必要な職は「要求スキルを満たす人材の量」が供給に強い影響を与える.例えばプロサッカー選手への要求スキルは非常に高いので要求スキルを満たす人材の供給が少なく,(例えサッカー自体が楽しいものでも)職業として成立する.

ブログ主が指している「エンジニア」は前者,CSを勉強する人がなりたい「エンジニア」は後者,ということだと思う.

対価

職業エンジニアになるためには、他人がやりたくない面倒事を対価を受け取って代理遂行することが絶対に必要なのです。

「やりたくないこと」への対価と、「できないこと」への対価がある。 他人が「できるけど,やりたくないこと」をやって対価を貰う人もいれば,他人が「できないけど,やりたいこと」をやって対価を貰う人もいる.

どちらがダメという話ではないけれども,私は後者になりたいなあ。