海外在住研究者のつぶやき

専門外のことについて勉強した内容をまとめます.

「日本語ネイティブ」というだけで不利な世の中に

最近、言語間格差を感じることが本当に多い。 例えばGoogle Home。日本語で使うと「わかりません」ばっかりなのに、英語母語話者である妻が使うと必要な回答がピンポイントで返ってくる。 その他、Google検索は当然のこと、YouTubeですらレコメンドの質が言語間で違う気がする。

この話を昨日オランダ人の同僚にしたら「基本的にネットでは英語を使う。母語は普段は使わないでしょ」と当たり前のように。 ここだけ切り取ると「英語が堪能だといいよなあ」で終わるんだけど、問題は、皆英語でネットを使うが故に、蘭語の自然言語処理の研究をしている人は少ないらしい。

じゃあ英語圏に生まれれば万事解決かと言われると、そうでもない、というのが個人の印象で。 英語圏は高技能移民や資産家を引きつけるが、それが故に家賃・学費が異常高騰し、結果としてローカルは借金を背負い、そして大人になっても親と同居しながら生活せざるを得ない状況がしばしば観測され…。